JTA VOICEスタッフインタビュー
同じフライトは無く、
一つ一つが経験になる
- 嘉陽 竜太郎(カヨウ リョウタロウ)
- 運航乗務員
- 出身
- 沖縄県宜野湾市
- 学歴
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外国語学部英語学科 大学卒業後、
民間飛行学校にてライセンス取得。 - 職歴
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2018年に運航乗務員訓練生として入社。
JALスカイエアポート沖縄にて旅客業務を経験。
副操縦士昇格訓練を経て2019年より副操縦士として乗務。 - 趣味
- 温泉、ドライブ、旅行
JTAを志望したきっかけ身近に感じていた航空会社
沖縄生まれ沖縄育ちの私にとってJTAは幼い頃から乗って慣れ親しんできた航空会社でした。パイロットに憧れたのも、小さい頃にJTAのフライトでコックピットを見学させてもらえた経験がきっかけでした。
また、県外への交通手段が必然的に空路・海路となる沖縄にとって、航空会社は必要不可欠な存在です。
JTAにはジンベエジェットをはじめとする沖縄のワクワク感を提供する機体塗装や機内サービス、地元の方がホッとするような機内アナウンスなど、沖縄の航空会社にしかできないオリジナリティがあります。旅の入り口として沖縄の魅力を発信し、うちなーの翼として地元に全力、そんなところに、国内の航空会社の中でも唯一無二の魅力と強みを感じ、JTAの一員としてぜひ働きたいと思っていました。
実は、大学卒業後は別の航空会社のパイロット養成課程に進んでいだのですが、その卒業間近にJTAがパイロット採用を始めることを知りました。今度は自分がJTAのパイロットとして、県民の生活を支える役割を担い、沖縄に住む子どもたちに飛行機の素晴らしさや空の面白さを伝えていきたいと思い、志望しました。
仕事への想い 日々のフライトに新しい学びがある
私がまだ副操縦士昇格訓練中の頃の話です。悪天候の中を福岡空港に向け、管制官の指示を受けた経路で降下飛行していました。その時、指示のある方向をレーダー画面で確認すると、中程度のエコー(雨雲の塊)を見つけました。エコーの存在を機長と共有して回避しましたが、後から機長が「ナイスアドバイス!」と声をかけてくれました。まだ実務経験の浅い訓練生だった私でも、少しでもフライトの安全に関わることができたことに、エアラインパイロットとしてのやり甲斐を感じました。
私が副操縦士として乗務して2年になりますが、隣に座って機長のオペレーションを見ていると、その経験や熟練の技術から日々勉強させてもらうことばかりです。
運航をしていて気になる情報が目に映ったときに、「こんなことを言ったら間違っているだろうか」「的外れではないだろうか」と思うこともあります。そこを思い切って発言して情報共有してみると「そうだね、ここはこうしよう」と機長が説明してくれて、「そんな選択肢もあるのか!」と自分自身の新たな経験となったりします。
自分が操縦を担当するときには、「この先はこうしたいと思います」と今の情報をもとに自分なりの方向性を示すようにしています。判断が間違っている場合や、より良い選択肢があるときには、機長から適宜アドバイスをいただきます。そんなことを積み重ねながら、機長を見て学ぶだけでなく自分自身もより良い運航に一つでも多く貢献しよう、という気持ちをもって日々のフライトに挑んでいます。環境や条件が変わるからこそ、ひとつひとつのフライトに新しい気づきや経験を得られることも、この仕事の面白いところなのかなと今は思っています。
いつかは自分が機長として、先輩方が積み重ねてきた安全運航のバトンを後輩につないでいきたいです。
Workingschedule
一ヶ月のスケジュール
week1
- 1日
- 那覇-宮古-那覇-福岡(ホテルへ)
- 2日
- 福岡-那覇-福岡-那覇
- 3日
- スタンバイ
- 4日
- 休み
- 5日
- 休み
- 6日
- スタンバイ
- 7日
- 那覇-宮古-那覇-中部(ホテルへ)
私がこれから目指していくもの 仲間の最大のパフォーマンスを引き出せる機長になりたい
こんな機長になりたいな、と思える先輩方と日々一緒にフライトさせてもらえることは、JTAでパイロットになれて良かったな、と思える瞬間の一つです。
そんな機長達からフライト中によく聞くフレーズが、「なにか気になったらいつでも遠慮なく言ってね」と「さっきは〇〇してくれてありがとう!」の2つです。
何気ない言葉に聞こえますが、上空で2人きりの空間になると、このフレーズがあるだけで機長と副操縦士の連携や意思疎通がとても取りやすくなります。機長と副操縦士は上司と部下の関係でもありますが、コックピット内では「共に安全を守る仲間」として、より良いフライトを作っていこうモチベーションにもなるからです。
私の目指す機長像は、包容力のあるリーダーです。コミュニケーションを大切にするというのは、業務上のやり取りや確認会話を淡々とこなすだけではなく、相手の視点に立った Two-Way Communicationが大事なんだと、先輩方から日々学んでいます。
それはコックピット内だけでなく、一緒に運航する仲間とのつながりを意識して、相乗効果で1+1が3にも4にもなるような運航環境を生み出せる機長になりたいと思っています。
MESSAGE
新しい未来の
仲間へのメッセージ
JTAではB737-800を使用して県内外、地方空港から首都圏の空港まで多様な路線を飛んでいます。そのような運航環境で、風が強い中で離島の比較的短い滑走路への離着陸や、東京や福岡など混雑空域でのフライトなど、パイロット冥利に尽きる経験を多く積めるのはJTAならではの魅力だと思っています。また、天気の良い日にコックピットから望む南西諸島の綺麗な海や澄んだ空気は絶景で、この仕事をさせてもらえていることを本当にありがたく思います。
JTAは会社の規模が大きすぎず、社員一人一人の発言や発想が職種や部署の垣根を超えて実現されやすい傾向にあり、社内の風通しの良さを感じます。
沖縄県出身の方のみならず、県外出身の社員も多数在籍しており、その皆さんからもウチナーンチュに引けを取らないほど、沖縄への地元愛を感じます。
社員同士のつながりが強く、温かみのあるこの会社で、みなさんと一緒に飛行機を飛ばせる日がくることを心から楽しみにお待ちしています。