未来の沖縄へ飛立つ人財を育てる – JTA次の試み
沖縄工業高等専門学校とJTAは、2018年3月30日に包括連携協定を結びました。この連携協定は、2015年から両者で取り組んでいる「航空技術者プログラム」にとどまらず、今まで以上に沖縄の航空産業にかかわる人財を増やし、様々な形で地域貢献に繋げていきたいという想いで締結されました。
今回はその調印式とエンジン展示室竣工記念式典の様子を、この日の締結式に繋がる担当者たちの熱い想いと一緒にご紹介します!
【沖縄の空により幅広い人財を】
名護市の美しい自然に囲まれた「沖縄工業高等専門学校」。
会場には式典の目玉であるボーイング737-400のエンジンが、前日に専用のトラックで搬入されており、式典が始まるのを今か今かと待っていました。
調印式では沖縄工業高等専門学校 安藤校長と弊社社長丸川が協定書にサインし、固く握手を交わした後、両者は抱負として「今後はこの協定により航空整備士や技術者だけでなく、客室乗務員や業務企画職など幅広い“航空人財”を育てていくことで沖縄のさらなる発展に寄与したい」と、熱い想いを語りました。
弊社は今後、沖縄高専への講師の派遣や同校からのインターンシップ受け入れ職種の幅を広げ、学生の実践の場を積極的に提供していく予定です。
さらに将来的には、学生たちのIT技術や機械工学技術を駆使し、例えば空港内にVR体験ゾーンの設置やドローン技術を利用した航空機の機体点検システムの構築など、新しいサービスやシステムのパイロットファーム(実験農場)としても活用してほしいと思っています。
実践の場に立つことによって、地域のお役に立つことへの魅力を体感し「もっと沖縄の役に立ちたい」と思ってくれることを期待しています。
【沖縄のためにできること。~両担当者の熱い想い~】
2017年秋、沖縄高専と弊社の担当者が今回の包括連携協定の前身となる「航空技術者プログラム」の今後について熱く語り合っていました。
話が盛り上がるにつれ、「整備士に限らずさまざまな分野の人財を輩出したい」「サービスや観光などいろいろな分野で活躍できる人が沖縄高専から出てもいいよね」「県内での就職者の定着率を上げることが沖縄のためになるのでは」とさまざまな考えや想いが、次から次へと溢れ出てきました。
そして「社会の変化が著しい現代だからこそ、沖縄高専で学ぶ学生のような理工系の考え方をもった地上係員や客室乗務員がもっといてもいいのではないか」と、両者の想いが深く重なり、包括連携協定が結ばれるきっかけにつながりました。
【包括連携協定とエンジンに託す沖縄のこれから】
今回、沖縄高専に寄贈したエンジンは、JTAのボーイング737-400に搭載されていたもので、実際に沖縄を中心にうちなーの翼として全国の空を飛びまわっていたものです。多くの人と想いを運ぶ役目から、沖縄の将来を担う人財を育てるという役目に変わりますが、「うちなーの翼」を背負うことには変わりありません。
このエンジンと包括連携協定を活用することで、
「現地」・・・実際にその場に足を運ぶ
「現物」・・・本物を見て知る
「現人」・・・現場へ行き状況を知り、自分でその状況を感じる
この三現主義の考え方に基づいて、しっかりと学び、身につけ、沖縄で幅広く活躍する人財が多く育っていくことを願っています。
(今現在は、この様な形で展示されています。)