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世界自然遺産やんばるの森を学べるツアーで地域を元気に 

2021年夏に世界自然遺産に登録されるやんばるの森。今注目を集めるやんばるの森は、なぜ世界自然遺産になるのか、何が評価されているのか。実は詳しくは知らない、という人も多いのではないでしょうか。 

 

今回はそのやんばるのすごさを体感し、知ることができる、JAL JTAセールス主催の「電気バスやんばる黄金(くがに)号で行くガイドツアー」についてお話をうかがいました。 やんばるの森に残る自然の素晴らしさと、そこに住む人達の自然保護への想い、このツアーが今後目指すものについて知ることができました。 

やんばるの森ツアーの原点 

 ――やんばるの森を巡るツアーを始めることになったきっかけを教えてください。 

 

JTAは2016年からやんばるの世界自然遺産登録を応援してきました。その一環として、やんばるで宮沢和史さんのコンサートツアーを開催しました。コンサートの開催までには、地元の皆さんにさまざまにご協力いただき、一緒に作り上げていったのですが、ツアー当日、地元の皆さんたちと一緒に見た、沖縄の原風景が残るやんばるの景色と自然に感動し心が揺さぶられました。 以前から世界自然遺産登録を応援していて、「やんばるの森はすごい」ということは知っていましたが、具体的にどうすごいのかを知らなかったことに改めて気付かされたんです。 

 

――やんばるの森の具体的なすごさとはどういったところですか。 

 

例えば、やんばると同じ北緯27度前後のエリアは世界的に見ると草原や乾燥地帯が多く、亜熱帯の森が作られるのは非常に珍しいことです。やんばるのこの自然は、モンスーンや黒潮など様々な自然現象が重なることで、奇跡のような環境が実現しています。また、日本の国土の0.1%にも満たない森に、希少種や固有種が数多く存在する奇跡の森でもあります。そのことをたくさんの人に知ってほしい、見てほしいという想いが日に日に強くなり、JAL JTAセールスとしてできることを考えた結果、バスツアーを企画することになりました。 

 

自然のために電気バスを使ったツアーを作る決意 


――このバスツアーの最大の特徴が「電気バスで行く」というところだと思います。どのような経緯で電気バスを使用することになったのですか。 

 

どういうツアーにするかを具体的に考えた時、一番に考えたことが「CO2(二酸化炭素) 排出ゼロの電気バスにしたい!」ということです。とはいえ、意気込んではみたものの、起伏も多く、曲りくねったやんばるの林道にも対応できる電気自動車のバスはなかなか見つかりませんでした。 なるべく自然に影響が無いようにと、ハイブリッドやディーゼル車を使用することも考えたのですが、どうしても電気自動車が諦めきれません。 

 

パワーのある電気自動車バスを必死に探した結果見つかったのが、今使用している電気バス「黄金(くがに)号」です。 

 

――自然に優しいバスを使ったツアーにしたい、という強い想いで見つけたバスなんですね。黄金号をツアーに使うにあたって、工夫した点はありますか。 

 

もともと路線バス用として開発されたバスなので、ツアーに合うよう窓を大きくしたり、つり革や必要のない手すりを取り除いてお客さまになるべくゆったりと座ってもらえるようにしたり、車いす用の席を作ったりと色々カスタマイズしました。 

はじめは環境のことを考えて選んだ電気バスですが、乗ってみるとエンジンの音も静かでガイドの声もよく聞こえますし、鳥や虫の鳴き声、風の音なども聞きやすく、ツアーを実施するうえでもとても良かったと感じています。また、バスのラッピングイラストは、国内外で活躍されている県出身のイラストレーターpokke104さんに描いていただきました。イラストの内容はスゴ腕ネイチャーガイドの上開地(かみがいち)広美さんに、少しの妥協も許さない監修をしてもらっています。 

 

――可愛いイラストですが、生き物の姿を忠実に再現しているんですね。ツアーに参加したときには、こんなところにもぜひ注目してほしいですね。 

 

ガイドの想いが伝わるツアー 


――ツアーのガイドは地元の方々が務めていると聞きました。 

 

このツアーでガイドを務めるのは、国頭村の認定ガイドの方々です。今回のツアーを作るにあたっては、やんばるの観光振興が生態系や自然に影響を与えず、地域の活性化につながるようにするために、グローバル・サステナブル・ツーリズム協議会 (GSTC)の基準を参考に、自主ルールを策定しました。このルールにのっとり、持続可能な観光が可能になるよう、ガイドの皆さんと話し合ってきました。みなさん自分の住んでいる村や森をとても大事に思っていて、森を守る気持ちの強さには私たちも少しビックリしてしまうほどです。 

 

――具体的には、どういったところですか。 

 

バスに乗り込む前には、履いている靴の裏の汚れをマットやブラシできれいに取り除くことが求められるなど、自然を守るために本当に徹底した対策をツアー計画時にも求められました。もちろん私たちも森を守りたい気持は一緒なので、ガイドの皆さんの意向に沿ったツアー作りを意識して進めてきました。その甲斐もあって、ガイドさんたちの「森や自然を守ろう」という想いがたくさん詰まったツアーになったと思います。 

 

ツアーの楽しみ方と見どころ 


――このツアーのポイントを教えてください。 

 

このツアーに参加する際に楽しみにしてほしいのは、なんといっても、多様なガイドの皆さんです。ガイドの内容に関して、説明する内容のポイントは決まっていますが、細かいマニュアルはありません。一人一人のガイドが個性を活かしながらやんばるの森との関係を話してもらえるようにしています。自然環境に詳しいガイドさん、歴史が得意なガイドさん、本業は農家のガイドさん。皆さんそれぞれ違う視点からやんばるの森を語ってくれるので、ツアーに参加する度に新しい発見があるのではないかと思います。 

 

ルートの見どころはやはり大国林道の「長尾橋」から見られる絶景です。 世界自然遺産候補地エリアとそれ以外のエリアが一度に見られる場所で、そのコントラストがとても興味深く、ぜひ注目してほしいと思っています。 ツアーの途中にはバスを降りて散策する時間もあります。そのときにも、ガイドさんの丁寧な案内を聞きながらやんばるの自然に触れることができるので、「見るだけでは分からない楽しさを感じられる」とお客さまにも好評です。 また、ロードキル(*1)対策として、バスは最高でも時速20kmの低速で走行しています。そのため、じっくり景色や生き物を観察することもできますし、ガイドの説明箇所を見逃してしまうこともありません。あせらないツアーなのも特徴の一つかもしれません。 

*1ロードキル……自動車が走ることで野生生物をひき殺してしまうこと 

 

地域が元気になる仕組みを作るのが目標 

――このツアーは、今後どのようなことを目指していくのでしょう。 


先ほども説明したように、ガイドをしているのはやんばるに住む人たちです。 みなさん、自分たちが住む自慢の森を余すところなく案内できるよう日々勉強を重ね、お互いに練習をしあったりと、担当するツアーの日をとても楽しみにしてくれています。 中には「ガイドをするようになって、今までよりも元気になった」と話してくれる方もいて、私たちにとっても嬉しい変化でした。 

 

このように地元の皆さんが前向きな姿勢を取ってくださるのは、地域の経済の活性化につながっているということも大きいと考えています。地域が元気になるためには、やはり地域の経済も元気になる必要がある、元気な地域経済を、地域に住む人たちと一緒に作り上げていきたい。最終的には、ガイドさんがこの観光ガイドだけで生活できるようなシステムを作り上げたいと思っています。それが私たちの地域貢献の形だと思っています。 そのためには、今後懸念されるオーバーツーリズム(*2)対策に私たちも積極的に取り組み、地域の人達とのつながりや信頼関係をより強くしていきたいと考えています。 

 *2(観光客などが多く訪れることで、自然環境や地元の生活に悪影響を与えてしまうこと) 

 

――さまざまな要因が重なり奇跡的にでき上がったやんばるの森は、世界的に見ても貴重な動植物が住むとても大切な森です。そのことを知って、より自然環境に興味を持ってもらう。それを知ってもらう活動をそこに住む人たちが行うことで、この地域が元気になる良い循環を作るということなんですね。このような取り組みがより一層広がっていくことに期待します。ありがとうございました。 

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