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「沖縄の宝物」民話の世界へ

「はいたーい、ぐすーよー、ちゅうがなびら!」

 

JTAの機内で流れてくるのは、沖縄のしまくとぅば(島の方言)。沖縄らしさにこだわったサービスを提供するJTAでは、CA(客室乗務員)が到着地のしまくとぅばで行うアナウンスがお客さまに好評です。

3月からは、ここに新たな取り組みが加わります。CAがしまくとぅばで沖縄の民話を語るアニメーションを作成し、JTAオフィシャルYouTubeと機内動画、機内Wi-Fiコンテンツで順次お届けしていきます。

動画はこちらから

 

動画の作成には、NPO法人沖縄伝承話資料センターにご協力いただきました。同センターは51年前、沖縄国際大学で民話を研究する遠藤庄治先生と、その教え子たちが始めた民話の調査・採集活動が母体となって生まれました。

「遠藤先生をはじめ当時のゼミ生や卒業生たちが沖縄中に足を運び、コツコツと集めた民話は、33年間で76,000話にもなりました。その頃、日本全体で民話の数は6万と言われていたので、いかに沖縄が民話の宝庫であるかがわかります」
こう説明するのは、現在NPOの理事長を務める比嘉 久さん。

NPO理事長 比嘉 久さん

 

明治大正生まれのお年寄りが、当時のしまくとぅばで語る民話の音源は大変貴重な資料です。現在は33,000話をデジタル化し、カセットテープに残った音源は県立博物館・美術館に寄贈して、WEBアーカイブ「ウチナー民話のへや」として公開しています。

今回、JTAがお届けする民話も、このアーカイブの音声を参考にして録音しました。語りを担当したCAの仲石香菜子は浦添市出身。今年103歳になる曾祖母が健在で、沖縄のお年寄りが話すしまくとぅばに、子どもの頃から親しんできたそうです。

語り担当 仲石香菜子

 

「しまくとぅばのやわらかさ、親しみやすさが好きです。今回の録音に際しては、昔の音声を仕事の合間から夜まで1カ月近く、夢にまで出るほど(笑)聞いて、発音とリズムを覚えました。録音したものをNPOの大田さんはじめ皆さんに聞いてもらってアドバイスをもらい、何度も録音しなおしました。ようやく皆さんに合格!と言っていただいて、ほっとしています」

 

沖縄の民話の魅力はどこにあるのでしょうか。
「民話には沖縄がまるごと入っている」と言うのはNPOの副理事である大田利津子さん。

「民話には沖縄の歴史や風習など、残していかなければならないものがすべて詰まっています」

副理事 大田利津子さん

 

理事の安里洋子さんも、「今、読み返しても、とても理にかなっていることが多いのも魅力ですね」と話します。

理事 安里洋子さん

 

まさに「沖縄の宝物」といえる民話。JTAでは3月から「海の神と陸の神の話」という名護市のお話を、名護市のしまくとぅばでお届けします。その後は、大宜味村の「カラスとコハル」、本島中南部の「アマガエル不孝」と続く予定です。
動画のアニメーションは社員の子どもが描き、編集も社員が担当しました。

沖縄の豊かな世界が感じられる民話。CAの語りで、民話の扉を開いてみませんか?

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