JTA 2025年3月期(第58期)中間期業績について NEW
2024年11月1日
第24057号
JTA 2025年3月期(第58期)中間期業績について
日本トランスオーシャン航空株式会社(JTA、本社:那覇市、社長:野口 望)は、このほど2025年3月期(第58期)中間期業績(2024年4月1日~9月30日)をとりまとめました。
旅客数は、繁忙期の増便やチャーター便の運航、またタイムセール等の各種キャンペーン実施による需要喚起策が奏功したことや、昨年に比べて台風の影響が少なかったことから、6月を除く全ての月で前年実績を上回り、上期全体を通して好調に推移しました。
一方、費用面では、円安の影響を大きく受ける燃油費や整備費等が増加した結果、上期全体を通して前年を上回る費用となりました。
その結果、当期は売上収益が前年同期比 111.9%の253億円、営業費用が前年同期比 110.1%の236億円、営業利益は16億円、経常利益は17億円、純利益は12億円となり、増収増益となりました。
(1)売上収益 253億円(前年同期比 111.9%)
①旅客収入:213億円(前年同期比 111.8%)
旅客数は6月を除く全ての月で前年実績を上回り、上期全体を通して好調に推移しました。
その結果、提供座席数 240万5千席(前期比104.7%)に対し、旅客数は167万人(同112.2%)、旅客収入は213億円
(同111.8%)と前年を大きく上回りました。
②貨物・郵便収入:9億円(前年同期比 96.6%)
県外線は宅配貨物や一般貨物が減少しました。県内線は那覇発宮古・石垣の食品等が順調に伸びましたが、先島発
の野菜・果実が伸び悩みました。その結果、貨物・郵便の物量は11,319トン(前期比90.1%)、収入は9億円(同96.6%)
と前年を下回りました。
③付帯事業収入:7億円(前年同期比 111.5%)
インバウンド需要回復による外航機の運航便数増加に伴い、運航整備受託が増え前年を上回りました。
④その他収入:22億円(前年同期比 121.3%)
日本航空株式会社と実施している共同引受便の旅客数増加等により前年を上回りました。
(2)営業費用:236億円(前年同期比 110.1%)
営業費用については、燃油費が円安の影響と運航便数の増加による使用量増により、6億円の増加となりました。
また、整備費は円安の影響を大きく受け、5億円の増加となりました。加えて今期は、安定的な運航を維持するための
人財確保に向けた取り組みとしてベースアップを実施したことや、地上委託費、旅費交通費等の増加により11億円増加
しました。
その結果、営業費用は前年同期差で22億円の増加となりました。
2.2024年度の見通し
上期は営業利益を確保したものの、当初想定していた旅客単価を維持することができなかったことや、費用面では
円安の影響等による費用の増加により、期首で想定していた見通しを下回る結果となりました。しかしながら、旅客数は
当初の想定を超えて推移しており、その傾向は今後も継続するものと想定しています。
このような状況から、下期も引き続き様々な需要喚起策を実施し、期首に掲げた年度営業利益目標の達成を目指してまい
ります。
以 上