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AR仕掛け人たちの想い

 

10月1日にリリースした、JTAの機内Wi-Fiを活用したAR(Augmented Reality)サービス。

お客さまに更に喜んでいただきたい想いから、価値創造推進部が中心となり、VR(Virtual Reality)に代わる新しいサービスとして企画しました。ARは先端技術を使っており、制作・開発の段階では県内外の多くのプロフェッショナルの方々と力を合わせ、多くの難題を乗り越えてきました。ARが完成するまでの舞台裏をご紹介します。

 

【ARとは】

実際にある風景にバーチャルの視覚情報を重ねて、目の前の世界を「仮想的に拡張する」のがAR=拡張現実です。目の前に無いものを作り出すことで、多くの人と情報を共有することができる技術として注目を集めています通常はスマートフォンに専用のアプリを入れて楽しむものです。しかし今回、JTA機内Wi-Fiを活用することで、アプリ不要で気軽に楽しめるサービスが実現しました。

 

【ARの楽しみ方】

機内WiFi・スマートフォン用のポータルサイトに設置されたARバナーをタップし、スマートフォンをリーフレットにかざすと、「キジムナー」と「オサカナ」が動きだします。「探しに行こう 沖縄(うちな~)の宝」と題し、5つのストーリーを「キジムナー」と「オサカナ」が案内役となり、沖縄の魅力を面白おかしく紹介してくれます。

【ARで楽しめる5つのストーリー】

① ハーリー

⇒ キジムナーとオサカナがハーリー競争。勝つのはどっち?

 

② 空手

⇒ 空手を習い始めたキジムナー。目の前に現れる最強の相手とは?

 

③ デイゴ

⇒ 満開のデイゴの上で、イタズラをたくらむキジムナー。オサカナのアイデアとは?

 

④ ぶくぶく茶

⇒ 泡が何に変身するかワクワクのブクブク茶。最後にオサカナが作ったのは?

 

⑤ 三線(音が出ます)

⇒ キジムナーとオサカナの三線対決。調子に乗るキジムナーを懲らしめるのは?

 

このような新しいARサービスがどのように誕生したのか?

ARサービスを開始した目的や想いをプロジェクトメンバーの下田さん、佐々木さんにお聞きしました。インタビューはARの最終動作確認をしている機内で行いました。

 

Q. ARサービスの目的を教えてください

 

 

[ 下田 ]

ジンベエジェット・さくらジンベエは多くのお客さまに人気がありますが、中に入ると他の飛行機と変わらないという課題がありました。ジンベエジェット・さくらジンベエを機内でも楽しめるよう、2017年に2機に限りVR(Virtual Reality)サービスを開始しました。

VRは大変好評だったのですが、次のステップというか、ご搭乗いただく全てのお客さまに「新たな価値を提供したい」想いがあり、VRに代わる新しい事をやりたかったんです。

VRに代わるものは何か?と社内で議論した結果、先端技術であるARを使ってサービスをつくることになりました。

今回のARサービスの魅力は、沖縄にいらっしゃる多くのお客さまが、言葉ではなく見て楽しむ事ができることです。セリフがないアニメーションのため外国籍のお客さまや小さなお子さまもワクワクしながら楽しむ事ができます。

沖縄にいらっしゃる多くのお客さまに、沖縄の事をもっと知ってもらいたいですし、県内のお客さまには、沖縄の魅力を再認識していただけるといいですね。

沖縄の文化・魅力(沖縄の宝)を発信することが、JTAの生まれ育った沖縄への貢献にも繋がるのではないかと考え、ストーリーを作成しました。

当初は5つのストーリーで始めますが、今後はストーリーを追加していきたいと思っています。

新しい機内サービスって、実はなかなか無いのです。社員にとっての挑戦でもありました。

前例もないですし、ノウハウもないです。ARの魅力を社内に伝え、まとめあげていく動き出しが大変でした。

その後も制作会社さん含め、多くの方たちにご協力いただいて実現しました。

初めての事なので、想定外のトラブルが多く、うまくいかない事だらけでした。紆余曲折ありましたね。

 

Q. 大変だった事は?

機内Wi-Fiは衛星を介しての通信となる為、状況によっては接続が不安定になる事があります。機内にいるお客さまが、同時に接続した時に固まってしまったら意味がないので、様々な環境を想定して検証・制作してきました。

私は客室乗務員も兼任しているのですが、お客さまにご満足いただく事に加え、機内でのお客さまの安全面や客室乗務員の機内業務がスムーズにできるかどうかも重要なのです。

企画会議では、お客さまにより楽しんでいただくため、色々なアイデアが出ましたが、客室乗務員としての立場から、アイデアをバッサリ切り捨ててざるを得なかったこともありましたね(笑)

安全面を1番に考えながら、ARを楽しく体験してもらえるか、例えばお客さま同士のトラブルにつながらないようにするためにはどうすればいいか、や、お座席のパーソナルスペースでどのように楽しんでいただくかを、考えることは想像以上に大変でした。

 

Q. プロジェクトチームについて教えてください。

「価値創造推進部」のメンバーは、業務企画職に加え客室乗務員・運航乗務員・空港グランドスタッフなど各専門部署から集められたダイバーシティチームです。それぞれの現場、立場を知り尽くしたメンバーだからこそ、意見もぶつかります。

そのなかで新たな価値が生まれ、想像以上の力を発揮するんだと、肌で感じています。

本社主導ではなく、現場を巻き込み、うまくバランスをとりながらプロジェクトを推進して社内を盛り上げていくのも我々のミッションです。

 

下田さん、ありがとうございます。

 

Q. 現役パイロットして、どのようにプロジェクトに関わったのですか?

 

佐々木

私の役割は、現場の意見を伝えることだと思っています。どのように開発を進めたら、客室乗務員の負担にならず、安全にお客さまが楽しんでもらえるか常に考えていました。

飛行機は空に上がってしまったら密室です。また、上空で何か起きてしまったら、空では止まれません。もちろん、運航乗務員・客室乗務員ともに十分な訓練を受けていますので、安全運航は問題ないのですが、事前に想定されるリスクは無くして、万全の態勢で現場に提供したいと強く思っていました。

 

Q. ストーリーを考える際に、こだわったことは?

やっぱり、沖縄らしさを感じて欲しいです。沖縄の伝統や文化を、ARという新しい技術を使い紹介することで、新しく生まれ変わってくると思うんですよ。

デイゴの木や三線を知らなかった人たちに対し、ARの「キジムナー」達が楽しく紹介する事で「こんなのあるんだ?!」と急に身近なものになる。

そこをどうアレンジするか、沖縄がもともと持っていた可能性をJTAがお手伝いすることで、伝統や文化という「沖縄の宝」が新しい価値となり、生まれ変わるんじゃないかと思っています。

 

Q. ARの楽しみ方を教えてください

飛行機って狭いじゃないですか。狭くて窮屈な思いをする事もあると思いますが、私は逆にチャンスだと思っているんです。

スマートフォンやインターネットが普及し、個々で過ごす時間が増えていく一方、家族や大切な人との会話が少なくなってきたと感じる方もいるのではないでしょうか。

機内は狭い。

ですが、家族や大切な人と寄り添える空間と捉えれば、ARを一緒に見る事で共通の時間を過ごせると思うのです。家族や大切な人の笑顔が増えたらいいなと思い、ストーリーを考えました。飛行機に乗った瞬間から沖縄を楽しみ、人との温かい繋がりが溢れるJTAでありたいと思っています。

また、隣に座った方とも仲良くなるきっかけになるかもしれません。

「デイゴの花見た事ありますか?」「三線習っているんです」など、ARのストーリーが会話のきっかけとなって、盛り上げると最高ですね。

 

Q. 操縦室でも機内の雰囲気を感じる事ってあるのですか?

飛行機が一体となる瞬間があるんですよ。操縦していると、機内の様子は見えないですが、客室乗務員とお客さまが一体となる瞬間を背中で感じることがあるのです。

例えば「今、熊本の阿蘇山が見えます」とか「桜島が見えます」とアナウンスをし、

ちょうどいいタイミングで飛行機が傾いて景色が見えやすくなると、拍手が起きるんです。

見ず知らずの人が「綺麗ですよー」と言って、「見てくださいね」って窓際のスペースを空け、お客さま同士で景色を譲り合ったりしたりする事もあるんです。

そういう機内が一体となって楽しんでいる雰囲気を、操縦しながら背中で感じるのです。

そのような感触があるフライトは最高で、お客さまが機体から降りる時、コクピットに「ありがとう」って手を振ってくれる事も多いです。

ARサービスは、その一体感をつくれるのではないかと、期待しています。

 

佐々木さん、ありがとうございます。

 

 

Q. 最終テストの様子

 

 

開発技術者が、数多くのチェック項目を一つずつ確認します

 

プログラム通り作動するか、あらゆる動作をチェックしていきます

 

技術開発のプロフェッショナルが集まっているだけあり、不具合を見つけるとその場でプログラムを修正します

 

 

動いた!成功したら思わず笑顔がこぼれます。

今回のARは、JTA社内外の多くの方々のご協力で実現することができました。

ARをつくった企画制作会社の方にお聞きすると、ストーリーを考えることが、一番難しかったそうです。

誰もが知っている沖縄ではなく、文化や歴史など「知らなかった沖縄」をどう伝えていくか。セリフのない短いストーリーでお客さまを惹きつけ、キジムナーとオサカナの掛け合いで、面白いながらもテーマ性を持たせることに、こだわったそうです。

どんなストーリーがJTA機内で待っているのか、楽しみですね。

 

キジムナーなどの可愛いキャラクターを描いたのは、Shu Ahimineさん。別名、粒マスタード安次嶺さんです。オールバックに、髭、レオタード姿でキレッキレのダンス姿の安次嶺さんを知っている方もいると思いますが、実はイラストレーターとして県内で活躍しています。

どのような想いでキャラクターを描いたのか、次回は運航乗務員の佐々木さんがその想いを取材してJTAジャーナルでご紹介したいと思います。

JTAは、うちなーの翼として、お客さまに新しい価値を提供していきます。

JTAの新しいARサービスで、是非「沖縄(うちなー)の宝」をお楽しみください。

深夜、運航が終了した機内でARの最終チェックを行うプロジェクトメンバーとパシャリ!

 

 

 

 

 

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