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地域の活動を応援するJTAの取り組み

JTAでは、沖縄で開催される各種のイベントに協賛などの形で協力してきました。

 

例えば、毎年1万人以上が参加し20年以上の歴史を有するおきなわマラソンをはじめ、尚巴志ハーフマラソン、石垣島マラソン、久米島マラソンなど県内各地ののマラソン大会、各種のスポーツ大会に協賛しています。

そのほか、音楽・文化にかかわるもの、子どもの学びにつながるもの、食にまつわるものなど、規模の大小も目的も多岐にわたる、さまざまなイベントを応援しています。  

  

この中から、全日本トライアスロン宮古島大会と、HIPHOPダンスフェスティバル in OKINAWAについて、その魅力や、JTAの関わりについてお話をうかがいました。 

 

日本でもっとも伝統ある「ストロングマン」のレース

――トライアスロンと言えば、水泳・自転車・長距離走の3つを一人でこなす、「鉄人レース」という呼び名もある競技ですね。全日本トライアスロン宮古島大会には、どんな特徴がありますか。 

  

毎年4月に開催される全日本トライアスロン宮古島大会は、1985年から開催されている、日本でもっとも伝統あるトライアスロン大会の一つです。トライアスロンにはさまざまな距離のものがあるんですが、宮古島トライアスロンはスイム(水泳)3km・バイク(自転車)157km・ラン(長距離走)42.195kmと、合計で200km以上を走る、まさにストロングマンの名にふさわしいレースです。第1回の参加者は200名あまりでしたが、2019年の第35回大会では、約1,500人の選手が参加するまでになりました。 

  

参加者の大半は県外・海外からの方が占めています。大会が近づくと、宮古空港には島の外から続々と選手たちがやってきます。島を一周する道路にも、本番に備えて練習をする自転車の姿が目立ち始め、本番への雰囲気が盛り上がってきます。一方で、地元からの挑戦者たちのために、沿道には多くの手作り看板や横断幕が登場し、家族や同僚たちからの応援メッセージがずらりと並びます。 

  

JTAはJALとともに、第1回からこの大会に特別協賛しているほか、大会当日にはエイドステーションを設置して、選手たちを応援しています。 

  

――エイドステーションについて教えてください。どんなことをするのでしょうか。 

  

エイドステーションは、マラソンなどの給水所に当たるものです。水やスポーツドリンクなどの飲み物のほか、体をリフレッシュさせる水を含んだスポンジ、フルーツなどの軽食を提供します。トライアスロンは朝7時にスタートし、12時間以上に及ぶ長丁場ですから、水分だけでなく栄養補給も重要になるんです。 

  

エイドステーションには、JALグループの関係者、約60人が参加します。地元宮古島の者、沖縄本島から参加する者、東京から参加する者とさまざまです。前日のうちに設営し、当日はトップの選手が通過するまでに万全の体制を整えます。私たちのエイドステーションはランの序盤に位置しますから、選手たちはそこまでに3kmのスイム、157kmのランを終えてきているはずですが、一番早い選手はこれらを5時間弱でこなし、正午を回る前にはエイドステーションを通過していきます。 

ランにおいて、水分補給はとても重要です。受け取れなかったり、希望したものと違うものを受け取ったりすると、そのあとの走りに影響してしまいます。エイドステーションのメンバーはずらっと一列に並び、「水」「コーラ」「スポーツドリンク」などと書かれた看板を身に着けて、選手が確実に希望のドリンクが受け取れるように工夫します。選手の皆さんに「ワイドー!! (宮古島の言葉で「がんばれ」という意味)」と声掛けも欠かしません。 

  

――とても過酷なレースですが、どれくらいの方が完走するんでしょう。 

  

第35回大会では、約8割の方が完走しました。フィニッシュ地点となる宮古島市陸上競技場では、200km以上を駆け抜けた選手たちを会場全体で祝福します。会場アナウンスでは、フィニッシュする一人一人について、大会にかける想いなどをじっくりと紹介しますし、フィニッシュのゲートを、家族や仲間、学校の先生なら生徒たちと一緒にくぐる姿も多く見かけます。ゲートを通過した選手たちには、大会ボランティアの皆さんからメダルや記念品が授与され、「おめでとうございます!」と祝福の言葉が飛び交う姿は感動的です。制限時間を知らせる花火とともに、島全体を挙げてのトライアスロンの一日は終わりを告げます。 

 

大会前日には開会式・ワイドーパーティー、翌日にはふれあいパーティーが、JTAドーム宮古島で開催されます。ワイドーパーティーでは選手たちが大会当日の健闘を誓い、ふれあいパーティーでは選手・ボランティアなどの大会関係者たちが活躍をたたえあい、次回大会での再会を約束します。リピーターの参加者の方が多く、何度も連続で県外・国外から参加されている方も多くいらっしゃいます。沿道の応援の温かさに「一度走ったら忘れられない」という感想もあるといいます。そのような一大イベントに関わることができることをうれしく思っています。

 

島が一体となって選手たちをもてなし、最高のパフォーマンスをお手伝いする輪の中に、JTAも参加させていただいています。2020・2021と大会は延期になってしまいましたが、また、選手・ボランティアの皆さんとともに大会を盛り上げることができる日を楽しみにしています。 

 

一人の熱い想いから始まった、子どもたちの目標となるダンスフェスティバル

――続いて「JTA presents HIPHOPダンスフェスティバル in OKINAWA」についてですが、このイベントはある一人の男性の熱い想いから始まったという、一風変わった経緯があるとうかがいました。いったいどのようないきさつなのでしょうか。 

  

HIPHOPダンスフェスティバルを一人で立ち上げたのは、実行委員会の代表・高良信徳さんです。もともと青少年の健全育成にかかわっていた高良さんは、少年少女たちが学校や部活動に目的意識を見つけられず、漫然と日々の生活を過ごしていることを憂慮していました。そこで、公園にたむろしている中学生の子どもたちを集め、2007年にダンスチーム「Charm」を結成。自身の得意なダンスを指導し始めました。熱心な指導の結果、子どもたちの実力はぐんぐん上昇します。地域の催しなどで練習の成果を発表してきました。  

  

地域の人々の前でダンスを披露すると「上手だったよ!」と声をかけられた子供たちが一段とやる気を見せるようになります。すると、学校の勉強にも一層励むようになり、かつては「進路のことなど考えられない」と投げやりだった子どもたちも、高校進学を真剣に考えるようになり、将来の夢をはっきりと語るようになったというのです。  

  

指導を続けるうちに、Charmのほかにもダンスチームが各地で活動していることに気づいた高良さんは、みんなの目標となるようなダンスの一大イベントを開催したい! と思うようになります。そこである日思い立つと、なんとその足で会場を予約してしまいます。今でこそ中学校の保健体育でダンスを学ぶことが必修となりましたが、高良さんがCharmを結成したのはそれより前のこと。ダンスが青少年の健全育成のためになるのかと、疑問の声もあったといいます。そこで高良さんは相談して反対されるよりはと一人ですべて決めてしまったのです。 

  

――お一人で! ものすごい行動力ですね。 

  

予約したのは沖縄県立武道館。最大収容人数約3,000人の巨大な会場です。 会場を予約し、日程を決めてから、参加チームを募り、同時に県内の企業や団体を巡って開催への支援を依頼して回りました。その結果、2010年に開催された第1回大会には、小・中・高校生の合計22チームが参加。日頃磨き上げてきたダンスパフォーマンスを精いっぱい発揮しました。以降もHIPHOPダンスフェスティバルは毎年開催され、高良さんの目指したとおり、ダンスチームが目指す大きな目標となるイベントとなったのです。  

  

この高良さんの想いに賛同したJTAは、2019年から特別協賛として関わることになりました。2019年の大会には全部で38チームが参加。JTAの客室乗務員たちとダンススタジオの生徒たちとのコラボレーションダンスも披露されました。 

詳しくは▶JTA presents 11 2019 HIPHOPダンスフェスティバルをご覧ください。 

 

沖縄が、これからも活力にあふれる地域であり続けるように 

――JTAが地域のイベントの応援を続けることには、どのような背景があるのでしょうか。

 

私たちJTAが県内のさまざまなイベントを応援するのは、JTAが沖縄で生まれ、沖縄に育まれてきたからこそのことです。県内各地で多種多様な催しが生まれ、発展していくことで、沖縄全体が活力にあふれる地域であり続けてほしい。未来の沖縄がこれまでと変わらず、そしてこれまで以上に魅力ある島じまであるように、私たちはこれからも地域の取り組みを、いろいろな形で応援し続けていきたいと思っています。 

 

――ありがとうございました。

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