Thanks -400 Final Tour ありがとう400
去る5月26日に、最後の737-400が退役しました。JTAは1994年の導入以来、約25年にわたって737-400を運航してきました。
長年にわたりご愛顧いただいたお客様に感謝の気持ちを込め、ラストフライトとなる退役記念チャーター便と特別イベントを開催し、多くの方にご参加いただきました。
県内外のファン94名と関係者を乗せて、久米島、西表島、宮古島、石垣島などを遊覧した後、格納庫にて部品の販売会やプロジェクションマッピングを行いました。
特別イベントにはJTAのOB達もかけつけました。
歴代の塗装を再現したプロジェクションマッピングを見て、懐かしさを感じ、涙ぐむ方も・・。
今回のプロジェクトでは、JTA若手メンバーが企画発案し、日々の業務を兼務しながらそれぞれの想いをカタチにしてきました。
この記事では退役イベントの様子をご紹介します!
退役イベントの様子は動画でご覧ください。
チェックインの様子
多くの方が一眼レフを片手にチェックイン!
スタッフがお客様をエスコートします。背中には歴代の737-400が刻印されています。
この「Tシャツが欲しい!」という方があまりにも多くいらっしゃいました。
出発前、737-400を窓越しから多くの方が撮影!
機長による挨拶
フライトインフォメーション
いよいよ搭乗!
天気にも恵まれました
懐かしのスカイマンタのロゴでお客さまをお出迎え
離島を遊覧飛行
エイアンドダブリュ(A&W)さんと客室乗務員がコラボして実現した特別サンドイッチ!
ハートマークが可愛く、旅を楽しくさせました。
737-400の導入当時から携わった整備士や運航乗務員、客室乗務員による737-400に対するそれぞれの想いを語っていただきました。
丸川 潔(前社長)による搭乗記念をお客様一人ひとりにお渡ししました。
石垣島にて休憩
特別イベント会場のメンテナンスセンターへ
ラストフライトを終えた737-400を多くの方が撮影していました。
会場内はシャッター音が鳴り響きます。
部品抽選販売会も大盛況!
操縦席を観ようと長蛇の列
参加者インタビュー
Thanks -400 Final Tourに参加された方にインタビューをいたしました。
吉川様/神奈川県
イベントに参加された目的を教えてください。
JTAのホームページを見てて、たまたまこの退役イベントの情報を見つけたんです。
実はキャンセル待ちの状態で再販がかかって申し込みができました。
JTAの飛行機はよく乗っています。
遊覧飛行はいかがでしたか?
片道約2時間ということで長い周遊だなと思っていました。大体いつも沖縄に行くと、離島をめぐっても1、2箇所くらいなんです。
年間1回くらいはアイランドホッピングで離島を転々と してるので、今回の日本トランスオーシャン航空にも乗らせていただきました。
737-400はよくご搭乗されていたのですか?
そうですね。年間14フライトとか15フライト一泊二日、二泊三日とかのアイランドホッピングなので、それで利用していました。
お子さんとご参加されてますがお子さんの様子はいかがでしたか?
飛行機は嫌いではなく泣くこともないので、好きなのかなと思います。機内にある安全のしおりを必ず手に持って、ずっと見てるんですよ(笑)
誰も教えてないんですけど、さっきもずっと眺めてて、今日は貰えるっていうので持ち帰ります(笑)
吉川さん、ありがとうございました。
多賀様/神奈川県
イベントに参加された目的を教えてください。
元々ボーイング737-400が好きで、実は 乗ることがなく退役のタイミングでしか乗ることができなかったです。
絶対これは逃したくないと思って会社を休んで参加しました。
参加されたご感想をお願いします。
いろんなところが見れて良かったです。まさか、各空港の景色がちゃんと見れるとは、想像してなかったので、沖縄も色んなところがあるんだなと思って感動しました。
多賀さん、ありがとうございました。
プロジェクトリーダーインタビュー
Thanks -400 Final Tourを企画したプロジェクトリーダーの渡口さんにイベントに込めた想いをお聞きしました!
各部門から集まったプロジェクトメンバー
退役イベントでは何を担当されたのですか?
企画発案をさせていただきました。
JTA って先輩たちが、社内向けのイベントONE JTAやOPLUS、アムロジェットなど いろんなイベントを社員自ら企画しているんです。
私、入社四年目に入ったばかりなんですが、そういう先輩の姿を見てかっこいいなと思っていました。
先輩たちが企画したイベントに参加していく中で、自分もいつかこういうことができたらいいなと、ぼやっとした希望や想いがあったんです。
400の退役イベントをやろうと思った理由は、入社前から JTA の飛行機によく乗っていて、その時のメイン機種が400だったんですね。400に対して強い思い入れがあったのが、イベントを発案した理由です。
その400に乗って JTA の沖縄らしさとかを感じて、 JTA が好きになって、入社に繋がったんです。飛行機が好きというのもあり、その中でも400が好きだったんです。
ある先輩が400の退役イベントは若い人にやってほしいなとポロっと言ったんですね。
私が目指していた姿、憧れている先輩からポロっと言われて、私に対して、やってほしいと言われたわけではないんですけども、その一言を聞いてそれが心に残ってたんです。
「皆通常業務も結構忙しいので、誰かがやろうって言わないと何もなく終わってしまうよ」と。
その先輩の一言に、自分みたいな若手が、やってみてもいいんだと気づかされて、先輩に400の退役イベントで何かしたいんですけどと、相談したんです。
じゃあやろうよ、やろうよ、みたいな感じでプロジェクトが動きだしました。
退役イベントは、手作りのランチョンマットであったりとか、石垣島での搭乗記念やお名前入りの紙飛行機であったりとか、 手作り感を感じましたが、一番拘ったポイントは何ですか?
一番こだわった所って一言で言えないんですけども、私が拘ったというよりは、担当メンバーがそれぞれの想いで拘りました。
JTAスタッフによるシートカバーを使用したランチョンマット。
制作風景
手書きの座席番号
手作りの搭乗記念
今回プロジェクトメンバー10名ほどいまして、それぞれの担当があるんです。
例えば、機内食は客室乗務員の方が担当しました。 機内に搭載するにあたって条件とか厳しいんです。
試作メニュー
試行錯誤しながらメニュー開発
箱の大きさから、メニューも冷やしちゃうんですけども、それでも美味しく召し上がれるもの、かつ退役のイベントを盛り上げられる、花を添えられるものに拘ってくださいって、私は間接的にでしか関わっていないんですけども、プロジェクトメンバーで話し合った時にどういうことをしていきたいか、出てきたのがその中に大きなものとして退役チャーター、ラストフライトは 特別なものにしたいねっていうものがありました。
プロジェクトメンバーによる企画会議の様子
そのチャーターイベントをどういう風に作り上げていこうかっていうところで、色々お話が出てきて、今回長い行程にしたんです。
ここはひとつの大きな拘りなんですけども、沖縄を巡らせたかったんです。
JTA は沖縄の会社で、400は JTA が最初に導入して、最後に退役になる機体ですが、 JTA をずっと育ててくれた400で沖縄の会社から400の最後のお別れみたいなストーリーでそこは拘りました。
このプロジェクトに関わる中でメンバー、それぞれに想いがあり、自分ができることを一生懸命やりきたっていう感じでしょうか。
そうです。
客室の事は全て、知念さん牧野さんが担当してくださったり、フライトの実況してくれた機長の野田さんも運航乗務員としての拘り、フライトはこういう風にしたいとか、お客様はこういう風にしたら喜ぶということを、私なんかより拘りがあって、私は400を盛り上げたいという拘りがあっただけなんです。
今日は操縦はしてないんですけども後ろの席で事細かに島の紹介など実況していただきました。
渡口さんありがとうございました。