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「第1回 島酒フェスタ」レポート  ライター下地恵子

4月半ばの14、15 日。すっかり夏日になった沖縄の空。沖縄セルラーパーク那覇の周辺は色とりどりのカラフルな酒造所ののぼりがはためいていました。

 

泡盛の出荷量が10年連続減少している現実は業界に少なからず危機感が広がっているのも事実で、今回のイベントは何とか「現状を打破」するための取り組みとも言える。企画したのは酒造組合の青年部で30代、40代の若い経営者たち。会場は11時開始前にも関わらず熱気にあふれていました。来場者は1500円の チケットを受付に出すと番号が書かれたリストバンドを受け取り入場します。各酒造所のブースが設置され来場者はそれぞれの酒造所で好きなだけ自由に試飲ができるので酒造所の社員のみなさんもお客さんの対応に大わらわでした。

 

今回 「初」の取り組みで各離島からも参加していて46酒造所のうち41酒造所が参加していました。会場に入ると真っ先に忠孝酒造の大城社長と久しぶりにお会いしたのでまずは 忠孝酒造のブースへ。社長自らブレンドしたという新商品の試飲です。2012年に泡盛鑑評会優等賞受賞の酒と忠孝原酒9年古酒(マンゴー酵母)と4日麹3年古酒を社長自らブレンドした2018年限定プレミアム商品で甘みもあり香りもいい感じの泡盛。さらに「常識破りの泡盛」43度を試飲。フリーザーでガンガンに冷やして飲む!驚きです。43度は凍らないんです!これもまたなかなか 味わい深い味でした。

 

 

酒造所めぐりの取材で御世話になった方たちがたくさんいるのでご挨拶をしながらの試飲がスタートしました。各ブースに足をとめて試飲をするんですが午前中ですでにクラクラしてきました。会場の外にある屋台でお昼を食べて午後の部スタート。続々若い人たちが増えてきました。舞台では RBCの生放送が始まり、若手芸人のお笑いがあったりで会場もエネルギッシュになってきましたが・・・何だかお祭りの雰囲気になってきました。

 

 

那覇の久米仙のブースで「日本泡盛」という奇妙な?酒を試飲。熊本のヒノヒカリで造った泡盛で新商品。熊本の復興支援ということで東日本コミュニケーションズとのコラボ商品との事。以前モンゴルで泡盛を製造していた実績もある酒造所なの日本米での製造技術を持っている酒造所ならではです。さらに北大東島のジャガイモを使った焼酎「ぽてちゅう」も!出荷できない規格外のジャガイモの商品化で島からの要望が強かったそうで離島の特産品の支援にもつながっています。

 

久米島の米島酒造、春雨の宮里酒造のみなさんにも久しぶりに会いました。老舗の識名酒造所は創業100周年記念ボトル古酒18年43度を新発売!これぞ泡盛という香りの高いお酒でした。さらに神泉の上原酒造所も賑やかに試飲。知事賞受賞酒が発売されてました。崎山酒造廠のみなさんにも久しぶりー!文化財の 建物の修復が終わった津嘉山酒造所のみなさんにも!6月完成祝賀会とのことなのでまた伺います!ヤンバルの田嘉里酒造所が「やんばる酒造所」に社名変更してました。まるた姫のあんこさんはもうすぐ2人目が誕生するそうです。

 

 

遠く与 那国島から「どなん」も参加。残念ながら60度の花酒は品切れで出品なしでし た。驚いたのは波照間酒造所の「泡波」。開始からものの5分で完売!島価格で の販売だったのでアッという間でした!あちこちでおしゃべりして試飲しているうちにだんだん辛くなってきました・・・なんせ 朝11時前からひたすら酒を体内に入れ続けているんです!

 

いよいよ会場が歩けないほど混雑してきました!人気の「きいやま商店」の ライブが始まりました。人・人・人です。ライブのあとは「古酒かも知れない」 泡盛のオークションや抽選会も行われて5時過ぎ終了となりました!

 

 

泡盛のPRと業界の盛り上がりを兼ねて開催した第1回島酒フェスタ。販売目的のイベントではなかったので各酒造所とも多くの売り上げにはつながらなかったようですが これだけの酒造所が一堂に揃ってのイベントは県民にとってもなかなか新鮮ではなかったでしょうか。

1回だけで終わらず「課題」も色々あると思いますから試行錯誤しながら2回、3回と続けて行ってほしいと思います。世界に類を見ない沖縄の宝・泡盛です!もっともっと発信しましょう!出会ったみなさま、ありがとうございました。

 

▼過去の記事はこちらから:「泡盛天使の酒造所めぐり」

 

 

 

 

 

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